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小説「学位闘争」

 ○×年△月与党は日程を睨み、衆院を解散して選挙に打って出た。年金問題で大幅に議席を減らした前回の参院選とは違って、郵政民営化の道筋を付けたことと、また会期中にこれといった特別な失態がなかったことから、今回の衆院選は与党有利と見られた。


 ある選挙区でも与党候補(現職)は支持団体の組織票を着実に固め、選挙戦を順調に進めた。その反面野党候補(新顔)は攻め手に欠け厳しい戦いを強いられた。


 選挙戦も終盤に差し掛かり現職優勢と報道されると、この野党候補は与党候補の経歴の一部である学歴が捏造されたものであると主張。その内容は「与党候補の経歴には昭和45年度T大卒とある。昭和43年から44年のT大闘争下では正規の講義は開講されておらず、単位認定などありえない。それなのに与党候補はきちんと卒業している。これはその当時捏造された単位認定による学位授与である。単位が捏造されたものなら、学位授与・卒業自体取り消されなければならない。よって彼の持つ学位・卒業は無効である。従って、捏造された経歴を持つ与党候補は国会議員にふさわしくない」というものであった。


 与党候補はこの主張に反発しつつも、はっきりとしたコメントを表明しなかった。
 学歴問題が選挙戦の焦点になるかに見えたが、選挙戦も終盤であったので、野党候補へのいくらかの票の上積みはあったもののこの主張は広く浸透せず与党候補の圧勝に終わる。


 与党候補は選挙戦を終え、「有権者の信認を得たので、この問題に対するみそぎを終えた。これから有権者の期待に応えられるよう国政に尽くしてまいりたい」とコメントを発表。
 これでこの学歴問題は終わるかに見えた。しかし、これは発端に過ぎなかったのである。
 続きを書くつもりだったけど、全然注目されなかったのでやめにしました。

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